ありふれたWeb制作って本当に工場作業と変わらないと感じた初夏の夕方

ありふれたWeb制作って本当に工場作業と変わらないと感じた初夏の夕方

前にも触れていた内容で、自分は今はもうWebとは無縁の全く関係ない職場にいたりする。

一応、テーマだとかプラグインだとかは作り続けていきたいので、このサイトもブログも現役となっているけれども、ワンオフ制作を請け負うたびに作業中に常にこう感じる。

 

結局、ありふれたWeb制作って工場の作業と同じじゃないか?

 

デザイン制作は作り出す製品のための手順書。

HTMLのマークアップは物理的な部品の組み上げ。

CSSは部品を組み上げたときに動かすための基盤の組み込み。

そして、JavaScriptは製品の販売元から配給される製品制御のファームウェア。

 

Web制作ってスピードが重視されるし、それを満たすために行き着くのがコピペ制作。

別にコピペ制作でも、きっかり必死にコーディングしたものよりも凄いサイトなんていくらでもあるし、いくらでも作れる。

ただそれは、流れ作業で部品を組み上げ、基盤を組み込み、ファームウェアを入れて製品として出荷しているのと何ら変わりはない。

 

なら、Web制作を行うための提案はそうじゃないでしょ!となるかもしれないが、これも結局のところ、製品に新しい制御回路を付けて拡張しましょう!といっているのと同じこと。

 

ずっとやってきてこういうのもアレだけれども、「ありふれたWeb制作者」っていうのは、いかにオシャレに、いかにカッコよく言っても、工場で仕事をやることと同じなんだなぁと感じた。

 

唯一違うところとしては、工場の製品にはどんな製品にも必ず規格があり、Web制作にはそれがないということ。

この規格を作れてこそ、ありふれたWeb制作から一歩抜け出せるんじゃないかと思う。

 

かといって、ありふれたWeb制作はこの先もずっと続くんだろうな~とも考えている。

新聞やテレビを見ていても、「どこどこがこういうサイトを作ってなになにを開始することにした」なーんてニュースも見かけるし。

 

これからWebの道に入る人は、ありふれたWeb制作を半分にして、残りの半分は自分が発信できるものを作るべき。

それが例え見向きもされなくとも、「自分が考えた規格を作って公開した」という事実はきちんと残る。

もしくは、きちんとWeb制作の規格を定めているところに属して、その規格を自分で触って、日々発生するニーズからしっかりとした追加機能などを打ち出していくという形をとるべき。

そうすることで自分の技術はきちんと「向上」していく。

 

それらは案件ごとに規格の定まらないありふれたWeb制作を行って、ただ公開することよりも、よっぽど有意義だ。

 

もちろん、ありふれたWeb制作を行う「作業員」で満足するのであれば、それはそれでいいと思う。

ただし、その場合は規格のないものにその先もずっと作業時間を取られることになるので、制作に追われて、技術も据え置きのまま倍速で疲弊することに一定の覚悟は必要。