国内にIT産業やIT利用産業は果たして存在するのだろうか
マニュアルをまとめている作業中に少し考えたこと。
少し前に何かの記事で「日本にはIT産業やIT利用産業はない」というものを目にしたことがありました。
何をそんな、と思い返してみれば、国産で世界に発信できるものって思えば殆ど無いような・・・。
自分の関わりがあるものでプログラミング言語のRubyとかCMSのEC-CUBE・・・ぱっと思い出すところそれくらいでしょうか。
確かに日本が発信できるIT関係のものって数えるほどしか思い浮かばない。
ITを活用した製品やサービスはいくつも思い浮かぶが、その技術的なノウハウやソースコードを普及させるために提供している(提供できる)ところというのが、相当限られている気がする。
車とかだったら例えばTOYOTAさんとかは自社の製品を作って売りつつ、国内外問わずに技術提携していたりしている。
自分の住んでいるところにやたらかっこいい名前の企業さんがあるんだけど、そこも中東だとかの方にインフラ整備とか技術提供とかしていたりするし、こういう業態・業務だとかに限って言えば、「産業」と呼べるものだと思う。
産業って、やっぱり互いに競ったり、競う中でも技術提携・開示だとかやって伸びていくもののはずなんだけど、そういうのIT関係だとあんまり思い浮かばないですね・・・。
自分のだいぶ前からやっていることで、ときどきブログの方にも自分が作って使ったソースコード書いたり、同じような業種の人でエラーとかで困った人向けのトラブルシューティング的なコード書いたりとかしている。
こういうのが多分、「IT産業」「IT利用産業」の切り口みたいなものだろうと漠然と考えている。
だって、そうしたほうが、コードを転用して新しいモノを「産み」出せたり、ソースコードが変でも元として「利用」してもっと頭のいい新しいコードを「産み」出すこともできますし・・・。
国内のITは、IT産業やIT利用産業ではなく「IT商業」。
そう考えたほうがしっくりくる。そんなことをふと思いました。